音楽療法を広めたい
音楽療法を学ぼうと渡米したのが12年前。 いろいろな人々に支えられながら、なんとかここアメリカで音楽療法士としての道を歩き出し早、5年が経ちました。
この間、日本でも音楽療法に対する認知が広まり療法士として活動されている方も序々に増えてきています。それでも未だ必要とされる人々に充分なだけこの療法が身近なものになっているとは言えません。
日本と米国では福祉や保健制度の違いもあり、また音楽療法の伝統や療法士の社会的地位にも差がありますが、日本においても音楽療法への理解や認知がより一層広がる一助になればとこのサイトを作りました。
米国ではNICU(新生児集中治療室)から終末ケアのホスピスに至るまで、命の営みの様々な場面で困難の最中にある人々に寄添い、支援する手段として音楽療法が行われています。
発達を助ける、治療効果を高める、安らぎや安寧をもたらすなど、その目的や効果は多岐にわたりますが、ここでは私自身の専門とする子供に向けた音楽療法を中心にご案内いたします。
12年の間に学んだ事が、少しでも多くの子供たちの役に立てばよいなぁと願いつつ。
Oct. 2010
日暮 沙織(ひぐらし さおり)
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バリアフリー教育のすすめ
本当の意味でのバリアフリーを実現するために。
私が現在働いていたEarly Beginnings Academyは、リバースメインストリームというプログラムを取り入れています。
1クラス15人のうち10-12人は障害を持っている子供たちで、3−5人が障害を持っていない子供たちで成りたっています。
障害を持っていない子供たちの保護者の中には、障害を持っている子供たちと一緒に通園する事に抵抗を覚える保護者も少なくはありません。
一般的な幼稚園や保育園に通うほかの子に遅れを取るのではないかと心配する方も多くいます。
しかし、そんな大人の心配をよそに、Kindergartenに入る前には、たいていの子供たちが、基本的な読み書きができるようになって卒業しているので、私はこのプログラムに大賛成です。
このプログラムの私が一番気に入っている所は、障害を持っている、持っていないに関係なく自然と助け合いの心を子供たちが身につけていくところにあります。
実際、Early Beginnings Academyで育った子供たちには(特に0歳からプログラムに通っている子供たち)、『障害をもつ』と言う言葉が存在しないのです。彼らにとって、Aちゃんは、Aちゃんであって、『障害』を持っているAちゃんなんていないのです。
この、子供たちの感覚というのは本当にすばらしいものだと思うし、こうして生まれるバリアフリーが、ひろがってくれるとうれしいなと思います。
日本でも、いつか、このような保育園/早期療法プログラムを開けたらなぁと思いつつ、今日も子供たちと遊んでいます。